象嵌入り ベッドサイドチェスト (栗)

ベッドサイドにナイトライトや本を置き、細かなものを片付けるのにベッドサイドチェストを作りました。

材は栗で、サイズは 幅: 450mm、 高さ: 490mm、 奥行き: 395mm。
引出しの高さは 90mm です。
仕上げはウォルナットオイルです。

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天板後部の「落ち止め」と引出しや扉のツマミ、天板のワンちゃんの象嵌(ぞうがん=シルエットの埋め込み)にウォルナットを用い、引出しの内材はシナを使ってます。

「落ち止め」とは、天板に置いたものがコロコロと落ちるのを止める機構です。ものが奥に落ちると取り出すのが大変です。経験された方も多いのでは?
「落ち止め」はほんの少しの高さでも効果があります。

前面にゆるやかなカーブを付けてます。天板と、かまち、引出しの前板、扉の前板すべてに同じカーブをつけて、全体を揃えています。
なんとなく柔らかなイメージになっているのでは? (‘-^*)/

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引き出しの前板と側板は 包み蟻組み(アリ組み) で止めています。
引き出しなどの組み方は、蟻組みが一番好きです。(加工は少し大変ですが・・・)

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天板にはうちのワンちゃんの姿を入れました。
撮影した写真の中から、いちばん姿が特徴的なものを選んでシルエットを作りました。このために家族からすぐにうちの犬とわかるシルエットが残せました。v(^-^)v

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シルエットをウォルナット板にカーボン紙で写し取り、糸鋸で姿を切り取り、その姿の輪郭を天板に写しその部分を掘り込んで入れました。
後はサンディングで表面をきれいにすることで、きれいに埋め込まれた象嵌ができました。

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この天板は駒留めという方法で固定しています。木片で駒を作り、枠材と天板を密着させて固定しています。ぐるっと周るように8個で固定しているので強固だし、反り止めにもなります。

作品の高さはベッドと同じ高さとして、ベッドに入ってから読む本が広げやすいようにしました。ベッド周りに散逸していてこまごまとしたものを、この作品の引出しと下のスペースに入れすっきりさせました。

作品のしたにはスペースを空け、少しでも掃除しやすいようにしています。

家族の一員であるワンちゃんは歳をとってきているので、その姿を少しでも残したかったのです。

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