昔自宅用に衣紋掛を作りましたが、今回は知り合いから頼まれて脱衣所、および居間で使うような衣紋掛を作りました。
前のは二つの枠を蝶番でつないで枠を開くことで安定して立っている方式でしたが、今回は依頼者の好みを聞いた上で、一つの枠で自立する方式にしました。
全体のサイズは、横幅が730mm、高さが1060mm、奥行きは脚部で230mmです。
柱には26mm x 33mmの材を使ってます。仕上げはクルミオイルです。
全体のサイズは、依頼者の持っているものと置く場所の雰囲気で決めました。
下は斜めから見た写真です。
全体的に細身の方が雰囲気がいいと思い、細い材を採用しています。ただし無垢の木で、しかも細いと歪みやねじれが将来的にガタつきの原因になる可能性があります。
脚部をオーソドッックな形の接地面を少なくするタイプにしてガタつきを抑えるとともに、接地面にはゴムを貼りフローリングの凹凸を吸収し、傷が付かないようにするとともに歪みによる影響を吸収させる意図があります。
服やタオルなどを掛けることで、多少は安定することも期待しています。
いずれにせよ夏と冬の状態をみて、メンテを考えようと思ってます。
桟と柱の接続は、通しホゾとクサビです。少しデザイン的な意図を入れて、通しホゾは5mm弱飛び出す形にしています。
クサビはいつものブラックウォールナットです。
少し斜めからの写真をもう一枚。
オーソドクスな形で日本的でありながらシェーカー家具風でもあるこの形は生活に密着している雰囲気を持つので気にいってます。
ヤマザクラは上品な赤みに変色する材で、これも気に入りの材料です。依頼された方が気に入って使ってくださると嬉しいのですが・・・。
ヤマザクラは上品な赤みに変色する材で、これも気に入りの材料です。依頼された方が気に入って使ってくださると嬉しいのですが・・・。