スポーツや映画を楽しみたいための大画面テレビは奥まった位置にあるので、カミさんは炊事のとき用の小さめのテレビを食卓の横に欲しがっていました。セールを利用し、安くなった液晶テレビを買いました。小さいといっても今時は28インチです。以前使っていたブラウン管テレビと比べ、軽く、奥行きが薄く時代の流れを感じます。
大きなテレビ台はじゃまになったので捨て、専用のテレビ台を作りました。
横幅は新しいテレビに合わせ、奥行きを薄くし、画面が食卓とほぼ同じ高さになるよう計画して作ったのが下です。テレビ台というよりは花瓶などを飾っておくテーブルといった雰囲気になりました。
天板サイズは、横幅が 750mm 奥行きが 350mm で、高さが 570mm です。
テレビ周りのリモコンなどを入れておく引出しが二つに、ビデオ類をおく棚を二段配してます。
棚はビデオなどを置いたときに熱がこもらないようスノコ状にしました。10mm幅の板を10mm間隔で並べ装置のゴム足が落ちないようにしています。また、四隅の桟と高さを合わせ全面を平らにしました。
この写真ではよくわかりませんが、脚は引出しの下から先端にかけて少しずつ細くしてあります。この傾斜に合わせ、棚の桟の胴付きにも傾斜を付けてますし、下段の棚の方が少しだけ長くなってます。
引出しは、前板がタモ、側板と底板は手持ちのヒノキを使ってます。前板の結合は大好きな蟻組みです。今回は取っ手を付けず、トリマーで溝を掘りマホガニーの端材で縁取りを作っています。指の引っかかりは悪くなく、引出しはスムーズに出し入れできてます。
引出しを両方とも出した状態です。
実際にテレビを置くと下の感じになります。天板サイズがテレビの横幅とほぼ同じことがわかります。
下は製作中の写真です。
脚には桟用のホゾと、側板用の溝が見えます。引出しを包む部分は桟と側板の他に引出し用のスリ桟、受け桟や束(つか)の部材がみられます。受け桟があるから重い物を入れてもスムーズに引出しが動きます。写真には写ってませんが、引出しの止まる位置を決めるためのストッパーを奥に付けました。
棚は桟に30本近い棒を組む形にしています。30本近い棒の両端は全て四方胴付きで桟に差し込んであります。四方胴付きはきちんと作るとかなり強固な組み方になります。上面を合わせてあることもあり、全部組み込むとまるで一枚の板のような感触です。
天板は次の写真のように、駒留めで固定しています。駒留めは固定だけではなく、反り留めの働きもしています。
毎日使う物なので、オーソドックスなデザインがいいと思いました。そこそこな仕上がりだと思ってます ^_^;)。